梅の花が、そろそろ散って少しづつあたたかな日差しを感じるころ
3月の初めの頃でしょうか。
この時期の季語として
雨水、春寒、風光る、そして梅 などがあります。
この時期、降っても雪にはならず、雨になり草木も芽吹くころの情景を詠みます。
・古道を寺に向かいて雨水かな
・川の面の波立ちいたる雨水かな
春寒は、春を感じさせる気候になって来たのに、今日は、また寒い日です。と言った気候です。
類語に余寒がありますが、こちらは、春と言ってもまだまだ寒いです。
・北吹いて浜の散歩は春寒か
・春寒の朝日を写す地蔵尊
風光るは、春の日差しが強まり風が光るように感じられることを詠みます。
・捨ておきし鉢に花芽や風光る
・道光る空も光りて風光る
・紅白の傘みるような枝垂れ梅
・風吹いて枝垂れ重なる梅二本