歳時記から季語をたのしみます

歳時記から、今の季節にふさわしい季語を選んで、季節を実感しましょう

もうすぐ春本番のころの季語

梅の花が、そろそろ散って少しづつあたたかな日差しを感じるころ

3月の初めの頃でしょうか。

 

この時期の季語として

雨水春寒風光る、そして などがあります。

 

雨水は、二十四節気の一つで、立春後十五日目のことですが、

 この時期、降っても雪にはならず、雨になり草木も芽吹くころの情景を詠みます。

 

古道を寺に向かいて雨水かな    

川の面の波立ちいたる雨水かな

 

春寒は、春を感じさせる気候になって来たのに、今日は、また寒い日です。と言った気候です。

 

類語に余寒がありますが、こちらは、春と言ってもまだまだ寒いです。

 

北吹いて浜の散歩は春寒か     

春寒の朝日を写す地蔵尊

 

風光るは、春の日差しが強まり風が光るように感じられることを詠みます。

 

捨ておきし鉢に花芽や風光る  

道光る空も光りて風光る

 

梅は、早春に咲く梅の花春本番になると桃や桜に交代します。

 

紅白の傘みるような枝垂れ梅

風吹いて枝垂れ重なる梅二本