歳時記から季語をたのしみます

歳時記から、今の季節にふさわしい季語を選んで、季節を実感しましょう

季節の花 藤、躑躅、山吹

桜の花も散って夏のような日もある5月の初旬、この時期は花がたくさん咲いていますが、特に好きな花は、藤です。

晩春の季語としての花は、藤、躑躅、山吹、などがあります。

藤は、山藤、白藤、藤棚、藤房、など

藤は、山野に自生はしていますが、庭園や社の庭で目にすることが多く

 薄紫や白の花が房状に垂れて咲く為、棚を作り鑑賞することが多いです。

躑躅は、山躑躅、霧島、など

 つつじは、庭園や道路沿いなどに植えられ、赤、白、桃色などの種類も多く5月頃にとても多くみられます。

山吹は、八重山吹、濃山吹、白山吹、など

やまぶきは、一重と八重があり、鮮やかな黄色の花が咲きます。

細い枝に花がさくので、とても散りやすい花です。

最近は、外来の花なども季語として詠まれるようですが、梅雨を迎える前の日本の情景には、躑躅や藤、そして鮮やかな黄色の山吹が似合っています。

 

・くたびれて宿借るころや藤の花        芭蕉

・大原や躑躅の中に蔵たてて           蕪村

・山吹や栁に水のよどむころ            加賀千代女 

 

そして、もうすぐ紫陽花の季節です。

季語も夏に変わります。