桜咲くころ、山々にてんてんと山桜が見えます。
花見に出かけるひとびとは、寒い季節が過ぎ、さあ何か新しい事が始まるような、それでいてなんとなく物憂げな感じです。
桜に関連する季語は、たくさんあります。また、俳句では、花として桜を表すことも多くあるようです。
初桜、山桜、枝垂桜、朝桜、夕桜、里桜、桜吹雪、八重桜、などなど、まだまだたくさんあります。
そして、桜、花 も季語に使われています。
・初桜折しもけふは能日なり 松尾芭蕉
・青空にひと枝咲きぬ初ざくら 日野草城
・さまざまの事思ひ出すさくらかな 松尾芭蕉
・提灯は恋の辻占夕ざくら 高浜虚子
・うかれける人や初瀬の山桜 松尾芭蕉
桜は綺麗です、咲いているときも散り始めても綺麗です、
でも、桜を見ているとなぜか物憂いな気持ちになることがあります。
咲いてから散るまでの期間が短いからでしょうか? それとも 寒かった季節の余韻が残っているからでしょうか?
そのような、情景を詠めたら楽しいことでしょう。