大気が水蒸気を含んで、もの物がぼんやりと見えるようになる春の季語。
春の夕焼け、春の月、朧、朧月 などがあります。
春の夕焼け、春夕焼は、他の季節の夕焼けよりもゆるやかな、やわらかい感じのする夕焼けを詠みます。
夕焼は、夏の季語にまります。
・夕凪の春夕焼けにとび一羽
・江の島に春の夕焼け朧富士 静岩
春の月、朧月、春月、は、光がぼんやりと滲んだ月を詠みます。
朧だけでは、万物がぼんやりと見える様子です、音や影などにも詠まれることがあります。
・海沿いの社に眺め朧かな
・古社いわれは知らず春の月
空気も景色もふんわりの時の季語でした。