歳時記から季語をたのしみます

歳時記から、今の季節にふさわしい季語を選んで、季節を実感しましょう

2024-01-01から1年間の記事一覧

季節の花 藤、躑躅、山吹

桜の花も散って夏のような日もある5月の初旬、この時期は花がたくさん咲いていますが、特に好きな花は、藤です。 晩春の季語としての花は、藤、躑躅、山吹、などがあります。 藤は、山藤、白藤、藤棚、藤房、など 藤は、山野に自生はしていますが、庭園や社…

桜の花も散った頃の季語

満開だった桜も散ってしまいました。 あと少しでもう初夏の気候です。 咲いている花もつつじ、ふじ、などですね。 今頃の季語と言えば、 落花、残花、遅桜 などの花あとの季語や、藤、躑躅 などの花の名前があります。 落花は、桜の花びらが散ること。残花は…

桜咲くころの季語

桜咲くころ、山々にてんてんと山桜が見えます。 花見に出かけるひとびとは、寒い季節が過ぎ、さあ何か新しい事が始まるような、それでいてなんとなく物憂げな感じです。 桜に関連する季語は、たくさんあります。また、俳句では、花として桜を表すことも多く…

春の海辺の季語

春の海辺には、いろいろな季語が詠まれています。 雁帰る、若布刈り、磯菜摘む、磯遊び、などなどです。 雁帰るは、冬を過ごした雁が北へ帰る様子を詠みます。 行く雁、名残り雁などとも、また、春になっても帰らずに残っているのは、春の雁、残る雁と詠みま…

春、景色がぼんやり見える頃の季語

大気が水蒸気を含んで、もの物がぼんやりと見えるようになる春の季語。 春の夕焼け、春の月、朧、朧月 などがあります。 春の夕焼け、春夕焼は、他の季節の夕焼けよりもゆるやかな、やわらかい感じのする夕焼けを詠みます。 夕焼は、夏の季語にまります。 ・…

風の強まる春の季語

春も進んでくると、風の強く吹く日が増えてきます。 でも、冬の頃の冷たい北風から、少しづつ東の風から西南の風へと変わってきます。 このころの季語は、東風(こち)、木の芽時、春の雲、春嵐と春疾風(はるはやて)などがあります。 東風は、こちと読みま…

もうすぐ春本番のころの季語

梅の花が、そろそろ散って少しづつあたたかな日差しを感じるころ 3月の初めの頃でしょうか。 この時期の季語として 雨水、春寒、風光る、そして梅 などがあります。 雨水は、二十四節気の一つで、立春後十五日目のことですが、 この時期、降っても雪にはな…

春の歳時記から 春の霙(みぞれ) 

早春の季語として 春の霙 があります。 はるのみぞれ です。 立春をすぎると、暦の上では春と言っても、 まだまだ寒く、冷え込むと雪になることがありますが、 やはり間もなく雨に変わることが多くなってきます。 春の雪と雨とが混じって降るみぞれを季語と…

春の歳時記から 春浅し 

春の歳時記の中に、早春よりもう少し早い時期を詠む 春浅し (はるあさし) があります。 浅き春、浅春(せんしゅん)とも 梅のつぼみが膨らんで、ひとつ、ふたつ、と花が咲いてくるころ、 早春よりもっと短い期間を詠むようです。 白き皿に絵具を溶けば春浅…