早春の季語として
春の霙 があります。 はるのみぞれ です。
立春をすぎると、暦の上では春と言っても、
まだまだ寒く、冷え込むと雪になることがありますが、
やはり間もなく雨に変わることが多くなってきます。
春の雪と雨とが混じって降るみぞれを季語として、はるのみぞれと詠んでいます。
春の霙 春霙
人恋し春の霙の桐火桶 富安風生
松の葉にざらりと積もり春霙 笠原風凛
春霙鉢の金魚は沈みけり 静石
春なので、雪ではなく霙になったと詠むのでしょうか?
それとも、春とは言へ、まだまだ寒いと詠むのでしょか?
似たような
春の霰 はるのあられ
春の霜 はるのしも
なども詠まれています。